2026.09.26
当院で行う筋膜リリース「テクニカ・ガビラン」
当院の筋膜リリースでは「テクニカ・ガビラン」という医療用ステンレスでできた専門器具を使用しています。
これは、器具を使って筋肉や筋膜など軟部組織にアプローチするIASTM(Instrument-Assited Soft Tissue Mobilization)と呼ばれる手法の一種です。
今回は、このIASTMが実際にどこまで効果が確認されているのか、またそのメカニズムとして何が分かっているのかを、研究をもとに整理してご紹介いたします。

研究で比較的支持されている効果
複数のシステマティックレビューに共通しているのは、「痛みの短期的な軽減」と「関節可動域の改善」の2つです。
特にもともと動きに制限がある部位に対しては、可動域の改善が比較的一貫して報告されています。
首、肩まわりの痛みを対象とした研究でも、可動域や痛み,圧痛の指標が改善したという報告があります。
「痛みの“短期的な”軽減」となっているのはほとんどの研究が4週間前後の介入によるもので、長期間(年単位)の研究が少なく長期的に効果があると明確に言えないからです。”施術後すぐに痛みが戻る”という意味ではございませんのでご注意ください。
一方で、痛みや不調のない方に予防目的で行った場合の効果については、現時点で明確な根拠が確認されているとは言えません。研究では「サンプルの数の少なさ」や「手法のばらつき」が課題としてあがっています。
提唱されているメカニズム
器具による刺激はなぜ痛みや可動域に影響するのか、そのメカニズムにはいくつかの説明が提唱されています。
組織レベルの変化
ラットの腱や靭帯を使った動物実験では、器具による繰り返しの機械的刺激によって、線維芽細胞の増殖やコラーゲンの配列の変化、微笑血管の状態の変化などが確認されています。
これらの研究から「コラーゲンの合成や瘢痕組織の整理を促す」という組織修復のメカニズムが提唱されるようになりました。
ただし、これはあくまでも動物モデルの結果であり、ヒトの身体で同じ変化が同じように起きていると直接証明されたわけではありません。
神経系を介した反応(ヒトでの短期効果に関与)
ヒトで確認されてる短期的な痛みの軽減や可動域の改善には、組織そのものの変化だけでなく神経系を介した反応も関わっていると考えられています。
器具による圧や振動の刺激が、皮膚や筋膜にあるセンサー(機械受容器)を刺激し、痛みの感じ方や筋肉の緊張状態に影響を与える、という説明です。
この「物理的な刺激が細胞や神経の反応を引き起こす仕組み」は”メカノトランスダクション”と呼ばれています。
現在のところ、ヒトで報告されている短期的な効果は、こうした神経系を介した反応による部分が大きいと考える研究者も少なくありません。
施術後に起こる変化
テクニカ・ガビランによる施術のあとは、段階を追って身体に変化が現れます。
- 施術直後 施術部位の赤み・熱感
- 1~2日後 内出血用のあざが出る場合がある
- 数日~1週間後 痛みの軽減や可動域の改善を感じやすい
アザは一時的なもので多くの場合、時間の経過とともに消えていきます。アザを出すことを目的とした施術ではなく、必要以上に強い刺激を入れるものでもないとご理解ください。
また、アザが残ることに抵抗感がある方には使用いたしません。事前カウンセリングの段階で確認させていただいておりますので、ご安心していただけます。
どのようなお悩みに向いているのか
研究と代官山Asa接骨院渡辺の臨床経験の両面から、テクニカ・ガビランは次のようなお悩みの方には積極的に活用しています。
・肩こり、腰痛、巻き肩、猫背といった慢性的な不調
・四十肩・五十肩、腱鞘炎といった関節周りの不調
・野球肘、ゴルフ肘のようなスポーツ障害
その他、寝違えて動かしにくくなった首や軽度の捻挫・肉離れの施術としても取り入れています。
海外の文研でも、IASTMは単独で行うより運動療法(ストレッチやトレーニングなど)と組み合わせることで、より効果を発揮しやすいとされています。
当院でも、施術のみで終わらせず、必要に応じてご自宅でのケアもあわせてお伝えしています。
受けられない方・注意点
効果が期待できる施術である一方で、体調によっては筋膜リリースは使用できない場合がございます。
妊娠中の方、血液がサラサラになるお薬を服用中の方、飲酒後の方、悪性腫瘍のある方は筋膜リリースは使用できません。※なお、飲酒後の方につきましては施術そのものをお断りしております。
国際的な専門家によるガイドラインでも、治りきっていない骨折、血栓性静脈炎、急性の皮膚炎症、開放創、原因不明の発熱がある場合は施術を避けるべきとされています。
また、試合が近いアスリートの方は、一時的なだるさが影響する可能性があるため、事前にご相談ください。
詳しい注意点は「筋膜リリース」のメニューページにもまとめていますので、あわせてご確認いただけますと幸いです。
まとめ
テクニカ・ガビランのようなIASTMについては「痛みの短期的な軽減」と「可動域の改善」という点で、研究による一定の裏付けがあります。
代官山Asa接骨院の渡辺が行う「オーダーメイド施術」では、お身体の状態やお悩みの症状をお伺いした上で、必要であれば筋膜リリースを行っています。
今回のお身体の状態では、筋膜リリースを使用しない方がいいと判断した場合には筋膜リリースを使用しないこともございます。
また、赤みが残ることに抵抗感がある方や、やってみて「この感触苦手かも」と感じる方にも筋膜リリースは使用せず、手技や電気療法での施術行っており、テクニカ・ガビランはあくまでも施術の一助の位置づけです。
目的は、ご来院くださった方が快適に日常を過ごせる身体へ整えることにあります。施術について不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。
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身体の仕組みを正しく理解することで
健康への理解がより深まります。
今後も身体の仕組みについてや
当院での施術についての
情報発信をしていきますので
ご興味があれば、
見ていただけると嬉しいです!
女性のための代官山Asa接骨院
渡辺
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