2024.08.05
幸せホルモンだけじゃない「セロトニン」
幸せホルモンとして有名な”セロトニン”
しかし、セロトニンには痛みに関連する
物質という一面もあります。
今回はそんな痛みの一面をご紹介
したいと思います。
目次
Contents
目次
Contents
1.セロトニンとは
セロトニンとは動物や植物に広く分布する
”生理活性アミン”のうちの一つです。
生理活性アミンとは
「生体の特定の生理的調整機構に対して作用する物質」
のことを指します。
セロトニン以外には
ヒスタミン、アドレナリン、ドーパミンも
生理活性アミンに含まれます。
生体内では”トリプトファン”が材料に
なるのですが、このトリプトファンは
必須アミノ酸の内の一つです。
※必須アミノ酸
体内で合成することが出来ないため食事から摂取しなければならないアミノ酸
セロトニンの名前の由来は
血清(serum)+緊張(tonic)から
来ていると言われています。
これは、セロトニンに
「血管収縮作用」があることを
表しています。
この”血管収縮作用”が
末梢での炎症に関与しています。
2.セロトニンが存在する場所
セロトニンは人体に”約10mg”存在しています。
そのうち約90%が”消化管”にあります。
この消化管でのセロトニンの役割は
「消化管運動の促進」です。
そして残っているうちの約8%は
”血小板”にあり、ここでのセロトニンは
「血管収縮」の働きをしています。
最後に約1~2%が”中枢神経系”に存在し
ここでは神経伝達物質として働き
有名な「幸せホルモン」の役割を果たします。
3.炎症に関わるセロトニン
炎症のどの部分でセロトニンが作用するのか。
それは、炎症が起こると
セロトニンが”血小板”から放出されます。
血小板とは血液成分の1つで
出血時の血液凝固(出血を止める)
役割があります。
この血小板から放出された
セロトニンは
・血管収縮
・毛細血管の透過性亢進
を起こします。
そして、侵害受容器にたいして
”発痛物質”として作用し
炎症の痛みを増強させます。
これが、セロトニンが
炎症に関与する機序です。
まとめ
今回は「幸せホルモン」として
知られるセロトニンの意外な一面を
ご紹介しました。
他にもセロトニンは
片頭痛の前駆症状に関わるとも
言われています。
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身体の仕組みを正しく理解することで
健康への理解がより深まります。
今後も身体の仕組みについてや
当院での施術についての
情報発信をしていきますので
ご興味があれば、
見ていただけると嬉しいです!
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