2024.08.02
酸素解離曲線とボーア効果

前回の記事では分圧による
酸素・二酸化炭素の交換を
説明しました。
今回は、血液中のヘモグロビンが
酸素の交換にどう働くのかを
解説していきます!
目次
Contents
目次
Contents
1.酸素解離曲線とは
酸素量に対して酸素と結合している
ヘモグロビンの割合がどう変化するか
を表すグラフのことです。
縦軸:酸素飽和度(%)
→ヘモグロビンと酸素が
結合している割合
横軸:酸素分圧(mmHg)

2.酸素解離曲線の変化
ヘモグロビンは
・酸素の多いところでは酸素と結合しやすい
・酸素の少ないところでは酸素を離しやすい
といった性質があります。
ヘモグロビンが”酸素を離す”ということは
細胞へ酸素が供給されるということに
繋がります。
そして、ヘモグロビンが酸素を離しやすい
状態のときには酸素解離曲線が
”右方へ移動”します。
この曲線の右方移動を
”ボーア効果”と呼びます。

3.右方移動が起こる要因
右方移動が起こるということは
”細胞が酸素を消費している”
環境であると言えます。
つまり
”細胞の代謝が活発”に
なっている状態です。
具体的には
- 二酸化炭素分圧の上昇
- pH低下(H⁺上昇)
- 体温の上昇
- DPGの上昇
が挙げられます。
これが何を表しているかというと
ただ単に呼吸を深くするだけでは
体内で酸素が効率よく
利用されません。
運動することで細胞のエネルギーを
消費したり、
体温を上げることで
呼吸により取り入れた酸素が
しっかりと細胞へ
供給されることになります。
呼吸の浅さを感じている方は
深呼吸をしたり、呼吸をゆっくりしてみる
だけでなく
運動や入浴をしてみることを
おすすめします。
女性のための代官山Asa接骨院
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