2024.07.19
無意識で起こる呼吸の仕組みとストレス
日々、私たちが絶えず行っている”呼吸”
この”呼吸”は無意識にも意識的にも
行うことができます。
今回は、無意識で行う呼吸について解説します。
目次
Contents
目次
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1.酸素の過不足を監視する化学受容器
呼吸は無意識で行われていますが、
血液中の酸素や二酸化炭素の分圧を
感知することによって
呼吸は調整されています。
この化学受容器は大きく2つに分かれます
- 末梢性化学受容器
- 中枢性化学受容器
「中枢」とは主に脳や脊髄を
表すことが多く
「末梢」とは脳や脊髄以外を
表すことが多いです。
末梢性化学受容器
主に酸素分圧の低下に反応します。
二酸化炭素分圧の上昇や
pHの低下にも反応します。
①頸動脈小体
頸動脈とは字のごとく
首を通る大切な動脈です。
その動脈にある米粒大の
化学受容器のことを
頸動脈小体と呼びます。
頸動脈小体で受け取った情報は
脳神経の中の「舌咽神経」を介して
延髄へ情報が伝達されます。
②大動脈小体
大動脈とは心臓から直接出て
全身を走る血管の幹となる
大きな血管で、その血管に
存在する化学受容器を
大動脈小体と呼びます。
大動脈小体で受け取った情報は
脳神経の「迷走神経」を介して
延髄へ情報が伝達されます。
中枢性化学受容器
中枢性化学受容器は
「延髄」に存在します。
延髄とは脳と脊髄の間にあり
”脳幹”の一部です。
延髄は呼吸の他、循環器、嘔吐、嚥下など
生命活動に重要な中枢を
担っています。
主に二酸化炭素分圧の上昇に反応し
酸素分圧低下やpH低下にも反応します。
また、末梢性化学受容器からの情報を
延髄で集約しています。
2.呼吸の情報は延髄から脊髄へ
呼吸を起こすため
延髄から脊髄の内の頚髄と胸髄へ
命令を送ります。
①頚髄
脊髄は首からお尻まで続く
長い中枢神経ですが、
その中で首の領域にあるものを
頚髄と呼びます。
頸椎(首の骨)は7個ですが、
頚髄は8対あります。
頚髄から横隔膜へ
呼吸の命令が伝えられます。
②胸髄
胸髄は脊髄のうち
背中にあたる領域の部分です。
(首と腰の間)
胸髄は12対あり
これは胸椎と同じ数です。
胸髄からは外肋間筋へ
呼吸の情報が伝達されます。
3.呼吸で実際に働く筋肉
無意識の呼吸で実際に働くのは主に
- 外肋間筋
- 横隔膜
の2つです。
息を吸う仕組み
頚髄、胸髄から命令を
受けた外肋間筋と横隔膜は
”収縮”する
↓
横隔膜の収縮:下に下がる
外肋間筋の収縮:肋骨が広がる
=胸腔内(肋骨の内側の空間と思ってください)
の容積が増大する
↓
肺が拡張
↓
吸気(息を吸う)が起こる。
息を吐く仕組み
収縮した
外肋間筋、横隔膜が弛緩(ゆるむ)
↓
横隔膜は元のドーム状に戻るため
吸気時より上にあがる。
肋骨は元のポディションに戻る。
=胸腔内の容積が少なくなる
↓
肺が縮小
↓
呼気(息を吐く)が起こる
4.ストレスが呼吸に与える影響
過度なストレスがかかると
交感神経が優位になります。
交感神経が優位な状態とは
身体が「戦闘モード」に入っているため呼吸が浅く・早くなる
傾向があります。
浅い呼吸は酸素の供給が不十分となり
体内の二酸化炭素レベルが上昇することで
不安感や緊張感が増すことがあります。
交感神経は「胸髄・腰髄」から出ており
交感神経優位な状態が続くと
その周囲の背中の筋肉ががちがちに
かたまってきます。
そして次第に横隔膜の柔軟性が低下し
”緩む”ことが難しくなると
息をしっかり吐きだすのに
必要以上に力を入れなければ
ならない状態になってしまいます。
5.リラックスできる身体を手に入れる
上記のような状態に陥ると
いくらたくさん睡眠をとっても
深呼吸で身体を整えても
脱力することが困難になってしまいます。
代官山Asa接骨院では、
そういったお身体の状態を分析し
- 筋膜リリース
- 整体
- 特殊電気療法
から状態にあった施術を
部位ごとに適切に組み合わせることで
最短期間で”楽に生きられる身体”を
目指します。
筋膜リリースは皮下出血が起こるため
赤みがでやすい施術です。
もちろん、赤みを避けたい方には
筋膜リリースを使わずに施術することも
可能ですので、お気軽にご相談ください。
寝ても寝ても疲れが取れない方
朝起きるのが何よりもつらい方
呼吸するだけで背中や首が痛くなる方
ずっと身体が重だるい方
「こんなもんだろう。」とあきらめず
ぜひ、当院のオーダーメイド施術を
受けてみてください!
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