2024.04.05
花粉症の症状が引き起こされるメカニズム
花粉症に限らずですが
「アレルギー」に悩まされる方、
体内ではどんなことが起きているか
ご存じでしょうか?
今回は、花粉症が分類される
Ⅰ型アレルギーについてのお話です。
目次
Contents
目次
Contents
1.アレルギーの基本
アレルギーは過剰な免疫反応が
引き起こされることで
生体が障害されます。
この免疫反応の中心となるのが
白血球です。
アレルギーの種類は
4つに分かれますが
全ての型に白血球が関与します。
2.Ⅰ型アレルギーの流れ
①生体内に異物が侵入
呼吸や傷口から体内に細菌やウイルス(抗原)が侵入します。
②白血球がウイルスに集まる
ヘルパーT細胞がサイトカインを放出し
B細胞へ抗原の情報を伝えます。
③B細胞が変化する
情報を受け取ったB細胞は
形質細胞へと分化。
形質細胞は、情報をもとに
抗原に対抗できる”抗体”を
産生します。
Ⅰ型アレルギーに関与するのは
「IgE」抗体です。
④肥満細胞(マストセル)
産生されたIgE抗体は
肥満細胞の受容体にくっつく。
これを”感作”と呼びます。
この”感作”ができた状態で
もう一度同じ抗原が体内に入ると
肥満細胞がヒスタミンを放出
少し遅れて
・プロスタグランジン
・ロイコトリエン
も放出されます。
肥満細胞より放出される”ヒスタミン”が
様々な症状を引き起こします。
3.ヒスタミンの作用
- 血管拡張
- 痛みやかゆみを起こす
- 外分泌亢進
- 血管透過性亢進
- 気管支平滑筋収縮
- 心収縮抑制
このように作用をもっている
ヒスタミンが花粉症の方の体内で
多量に増えるため
涙や鼻水の分泌量が増えたり
目や皮膚のかゆみが引き起こされます。
4.Ⅰ型アレルギーに分類されるもの
花粉症のほかにⅠ型アレルギーに
分類されるものとして
- 気管支喘息
- アレルギー性鼻炎
- 食物アレルギー
- 蕁麻疹
などがあげられます。
5.アレルギーは免疫機能のバグ
最初にも述べたように
Ⅰ型アレルギーは免疫機能の
過剰な反応によって引き起こされます。
日々の栄養バランスや生活習慣も
症状の強弱に影響します。
お薬を飲んでも症状が治まらない
なるべくお薬は飲みたくない
という方は、必要な栄養素や
症状を軽くするセルフケアなどを
お伝えしますのでご相談ください。