2024.02.18
なぜ姿勢が重要なのか。不良姿勢を放置すると起こる危険
姿勢不良によっておこる障害
近年、猫背・巻き肩・反り腰など不良姿勢に関する
知識や関心が高まっています。
姿勢の悪さは、肩こりや腰痛、見た目に
影響するだけでなく、日常生活上にも
様々な悪影響を引き起こします。
【不良姿勢の放置によって起こりえる障害】
- 筋肉の張力や感覚器への機械的不可による頭痛などの疼痛
- 関節や筋肉の動きが制限されることによる可動域の低下(反対側に出ることもある)
- 拮抗筋の間に起こる、筋肉の長さや筋力がアンバランスになることで筋パフォーマンスが障害される
- 筋持久力が低下する
- 心肺持久力の低下
- 不良姿勢の習慣化による運動感覚の変化
など、「痛み」として自覚できるものもあれば、
知らず知らずのうちに起こる身体の変化も挙げられます。
安定性と柔軟性
理想的な姿勢は、鏡を見て姿勢を正しただけでは獲得できません。
硬くなってしまったり、短縮した筋をストレッチすることはもちろんのこと、その拮抗筋(対抗する筋肉)や隣接する筋肉の安定化を図ることが重要です。
例えば、猫背でお悩みの方の場合
硬くなってしまった胸の筋肉をほぐすだけでなく、
延ばされっぱなしで、弱くなり上手く機能しなくなっている背中側の筋肉を強化することが必要になります。
そうして、土台をしっかり安定させたうえで
肩や腕などを分離して動かすことができる柔軟性を獲得することが、姿勢改善に繋がります。
姿勢矯正の補足的手段
①言語的補足
正しい姿勢を維持するため、筋収縮の感覚と関節の位置情報を施術者が頻回に説明することで、ご自身で姿勢に対する理解を深めます。
②視覚的補足
鏡を利用し正しいアライメントになっていることを認知してもらいます。
③触知的補足
頭や体幹の位置を正しいポジションで維持するため、収縮する必要がある筋肉に触れたり関節の位置を他動的に調整します。
このように施術だけでなく、補足的に知覚へアプローチすることで姿勢改善を図ります。
無意識で正しい姿勢となるように
常に良い姿勢を意識しながら生活することは不可能です。
無理に維持しようと頑張り続けることで、筋肉に過剰な負荷がかかってしまいます。
休みながら1日の中で姿勢を意識するタイミングを増やしていくことが重要です。
例えば、鏡の前を通るとき、信号で止まったとき、歯磨きをするとき…など機会を見つけて姿勢を意識することが有効です。
姿勢改善は「長年の癖」を改善することなので時間がかかります。
施術直後だけでなく、無意識で正しい姿勢を取れることが本当の姿勢改善です。
身体の使い方、筋肉のバランスを見直して理想的な姿勢を獲得しましょう。