2024.07.26
炎症が起こるメカニズム

身体の不調を引き起こす原因となる”炎症”
この炎症はなぜ起こるか
身体の中ではどんなことが起こっているか
ご存じでしょうか?
炎症は痛みを伴いますが
身体の防御機能として
なくてはならない存在です。
今回はそんな”炎症”について
解説していきます。
目次
Contents
目次
Contents
1.炎症とは
炎症とは、
生体内に侵入した異物を除去し
損傷を受けた自己組織を修復する
一連の生体防御反応のことを言います。

2.炎症の主な原因
①物理的原因
擦り傷や切り傷、打撲捻挫などの外傷
いわゆる多くの方が想像する”怪我”や
熱湯やカイロ、ドライアイスなど
温熱刺激による”やけど”など。
②化学的原因
酸やアルカリなどの化学物質。
掃除に使う洗剤などで起こるトラブルも
化学的原因の1つです。
③生物学的原因
細菌、ウイルスなどによるもの。
風邪や感染症などがこちらに分類されます。
3.細菌やウイルスが体内へ入った時の反応
皮膚や粘膜は、外部からの異物侵入を防ぐ
第一関門となっています。
その皮膚や粘膜が傷つくと
第一関門が破綻するとそこから
細胞内へ細菌やウイルスが侵入します。
細菌が細胞内へ侵入すると
”マクロファージ”が細菌を貪食します。
マクロファージが異物と認識すると
”炎症性サイトカイン”を放出します。
⇒TNFα、インターロイキン-1,-6など

また、マクロファージ以外に
異物の侵入に反応するものとして
肥満細胞があげられます。
肥満細胞が異物を認識すると
脂質メディエーターを放出します。
⇒ヒスタミン、ロイコトリエンなど
そして、細胞が傷つけられると
ヒスタミンが放出されます。
以上のように体内に異物が入ると
各所から炎症を起こす物質が
放出されるようになっています。

4.炎症の情報が血管に伝わる
炎症性サイトカインや
脂質メディエーターが
血管に作用すると
血管が”拡張”します。
血管が拡張すると
血流量が増加するとともに
血管透過性が亢進します。
この血管の変化が
- 熱感
- 発赤
- 腫脹
- 疼痛
という「炎症の4徴」
を引き起こすのです。

そして、白血球のなかの
好中球やT細胞、B細胞が
異物の除去に働く際に
炎症性の物質が放出されます。
この過程で異物を排除できなかった場合
炎症が慢性化していきます。
身体の不調が続いているときは
体内の臓器(腎臓や膀胱など)が
炎症を起こしている可能性が高いです。
そのうち治るだろうと放置せず
まずは、病院を受診し検査しましょう。
内科的疾患が原因でないことが
明らかになった上で不調が続く方は
接骨院や整体へ行くことを
おすすめします。
女性のための代官山Asa接骨院
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